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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100702-00000006-fsi-bus_all" target="_blank">小林製薬　第１類の一般用医薬品参入（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　小林製薬は２日、医師の処方が必要ない一般用医薬品（ＯＴＣ医薬品）で、医療用医薬品から転用した第１類医薬品を９月に発売し、新規参入すると発表した。ＯＴＣ医薬品は法改正により副作用のリスクに応じて第１?３類に分類され販売方法も変わったことで、リスクの高い第１類を中心に売り上げが低迷している。ただ、自分で健康を管理する「セルフメディケーション」の意識が高まり需要は伸びると判断した。



　同社が販売するのは、カンジダ菌による膣炎などの再発を治療する錠剤「フェミニーナ　膣カンジダ錠」（６錠入り、２９４０円）。田辺三菱製薬が開発した医療用医薬品である抗真菌剤「オキナゾール膣錠　１００ｍｇ」の主成分を転用した。



　小林製薬によると、女性の４人に１人が膣カンジダに悩んでいるという。同社はこれまでも、女性の下半身のかゆみを抑える第２類医薬品「フェミニーナ軟膏（なんこう）」を販売。女性の悩みに対応するフェミニーナブランドの高い認知度を生かして需要を取り込みたい考えで、初年度は３億円の売り上げ目標を掲げている。



　一方、田辺三菱も同じ成分の錠剤「オキナゾールＬ１００」をＯＴＣ医薬品として販売する。６月２５日に厚生労働省から製造・販売承認を取得した。共同で販売することで、小林製薬が持つＯＴＣ医薬品の幅広い販路を活用したい考えだ。



　ＯＴＣ医薬品市場の現状は厳しい。昨年６月に施行された改正薬事法で、第１類医薬品の購入には薬剤師の副作用などについての説明が義務づけられた。これに伴い、薬剤師不足などで消費者が製品に触れる機会が減り、第１類の売り上げは減少している。



　日本ＯＴＣ医薬品協会と調査会社のインテージによると、３月の第１類医薬品の国内販売額は、前年同月比３３．８％減の３４億２０００万円と、改正法施行から１０カ月連続で前年実績を下回った。ＯＴＣ医薬品全体でも３月まで６カ月連続でマイナスとなっている。



　ただ、医療費抑制の観点から医療用医薬品の成分を転用した効き目の高い第１類医薬品は注目されており、「セルフメディケーションの意識も今後高まっていく」（ＯＴＣ医薬品会社幹部）ことから、今後は市場拡大も予想される。このため、各社の顧客争奪戦も激しさを増してくるのは必至だ。



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