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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101112-00000003-cnn-int" target="_blank">イラク、連立合意成立も　予断許さない状況（CNN.co.jp）


バグダッド（CNN）　3月の議会選挙以降8カ月にわたり新政権が発足せず、政治的空白が生じていたイラクで11日、ようやく連立政権合意が成立したようだ。しかし合意内容に不満を持つスンニ派政党が議会を途中退席するなど、合意決裂の可能性もいまだ残った状況だ。



3月7日の選挙では、現職のマリキ首相の勢力が89議席、同首相と対立するアラウィ元首相の勢力が91議席を獲得した。いずれも連立政権の樹立に必要な議席数を保持していたが、過半数を確保できず政権協議が難航していた。



11日の協議では、主要3ポストにシーア派、スンニ派、クルド人の3大勢力の各代表が就任することが決まった。現職のマリキ首相（シーア派）とタラバニ大統領（クルド人）がそれぞれ続投し、スンニ派議員のヌジャイフィ氏が議長に選出された。



また、強い権力を持つ「国家戦略政策会議」が新設され、そのトップにアラウィ元首相が就任する見通しとなった。このほか、勢力の拡大を反映し、強硬シーア派勢力のサドル派からも副議長1名が選出された。



憲法の規定に従い、マリキ氏は30日以内に組閣を行う。



イラクでは駐留米軍の戦闘部隊が撤退するなか、政治的空白が続いたことで情勢不安定化への懸念が高まっていた。同国の治安は06?07年以降改善したとされるが、このところ再び悪化傾向にある。



今回の協議では、合意内容に不満を持つスンニ派政党の議員の多くが議会を途中退席する場面もあった。もし連立合意が実現しなければ、派閥間での暴力が再燃する恐れもある。



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