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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101111-00000006-cbn-soci" target="_blank">支払基金と国保連、統合か競争促進かで議論スタート－審査支払機関検討会（医療介護ＣＢニュース）


　厚生労働省は11月11日、「審査支払機関の在り方に関する検討会」(座長=森田朗・東大大学院法学政治学研究科教授)を開き、社会保険診療報酬支払基金(支払基金)と国民健康保険連合会(国保連)の統合案などについて議論をスタートさせた。会合では厚労省側が、両者の統合を行うか、両者を存続させ競争促進を図るかなどの論点を示した「たたき台」を提示した。



　同検討会では、審査・支払い業務の質の向上や効率化を図るため、審査支払機関の組織の見直しを進めている。厚労省側が提示した「たたき台」では、▽新たな審査支払機関を設立する▽国保連か支払基金のいずれか一方に統合する▽両者を存続させ、競争を促進する-などの案が示された。組織統合の効果として厚労省側は、「管理・支払部門の人件費の削減」「システムの一本化による経費の削減」などを挙げた。

　また、競争促進の効果として、さらなる業務の効率化(コスト削減)が期待できること挙げた。



　齊藤寿一委員(日本病院会参与)は両者の競争促進を図る点について、「同じ指標で比較しなければならない。競争が成り立つ土俵に立っているのか」と指摘。これを受け、森田座長も「どういう形で競争を促進するのか、バリエーションがある。それはある程度特定しないと、評価できないのではないか」と述べた。



■再審査体制でも議論

　レセプト審査における再審査体制の在り方についても議論が行われた。現行の審査システムでは、保険医療機関は各都道府県の支払基金支部または国保連にレセプトを提出し、所在地の審査委員会が審査する仕組みとなっている。

　会合では、都道府県単位の審査委員会の決定では納得が得られない場合に備え、「上級の審査組織」を新たに設置し、再審査を行う案について議論したが、「審査組織の委員をどのように選ぶのか」「中央やブロックごとなど、どこに設置するのか」などの点で最終的な意見がまとまらず、次回以降も引き続き議論することになった。



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