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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100630-00000013-cbn-soci" target="_blank">レシピエント選択基準まとまる―肺移植作業班（医療介護CBニュース）


　厚生労働省の「肺移植の基準等に関する作業班」(班長=久保惠嗣・信州大医学部内科学教授)は6月30日、改正臓器移植法の7月の全面施行を前に、肺移植および心肺同時移植のレシピエントを選ぶ基準について議論した。今回の法改正で、15歳未満からの脳死下での臓器提供が可能になるため、事務局側が子どもを想定した肺の大きさや肺活量の計算式を基に新たなレシピエントの適合条件を提示。これに対して班員の医師から、現場でのエビデンスに即した条件値が提案され、そちらを採用することで意見がまとまった。



　会合では、肺のみの移植および心肺同時移植のレシピエントを選ぶ際の基準となる適合条件と優先順位を、それぞれの移植パターンごとに議論。適合条件のうち肺の大きさの基準については、日本呼吸器学会肺生理専門委員会がまとめた18歳を区切りとした計算式で導き出された値を参考に設定された。

　計算式は、ドナーの身長からレシピエントの身長を引いた値をレシピエントの身長で割って算出し、百分率で表したもの。

　肺のみの移植では、適合する条件として、両肺移植の場合は計算値がマイナス12%-プラス12%、片肺移植の場合は計算値がマイナス12%-プラス15%とした。心肺同時移植の場合にも、同様の基準が適用される。

　また、適合条件に合致するレシピエントが複数いる場合の優先順位は、肺のみの移植および心肺同時移植のいずれも「親族優先」が最優先となった。肺移植では、これに続いて「ABO式血液型」「待機期間」「肺の大きさ」の順で、心肺同時移植では、心臓と肺のそれぞれの待機順を勘案してレシピエントが決まることになった。





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