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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100906-00000016-fsi-bus_all" target="_blank">発達障害者の第２期訓練生募集開始　Ｋａｉｅｎ、就職支援を本格化（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　障害者雇用のコンサルティングなどを手がけるＫａｉｅｎ（カイエン、東京都港区）は、発達障害者の就職支援に本格的に乗り出した。９月に入って第２期職業訓練生の募集をハローワークを通じて開始。募集人員は４人程度で、訓練期間は１０月１日から２カ月間を予定。講義は無料。有料職業紹介免許を取得しており、人材紹介を通じて修了生の就職活動も支援する。



　第１期生（訓練期間４月１２日?７月９日）の３人はすでに就職した。鈴木慶太社長は「就職先企業の担当者から『戦力になっている』と、最も聞きたい言葉をもらった訓練生もいる。すごくうれしい」と喜ぶ。



　第１期生は、パソコン操作などの基礎訓練やＩＴ（情報技術）の基礎知識習得、ソフトウエアテストの実践に取り組んできた。期間中の出席率は約９割と高く、就職につながったようだ。また、業務への理解といった“職場力”をつけることに取り組んでいることも奏功しているという。



　来年３月末までにあわせて４回の職業訓練を実施し、２０人弱の発達障害者を企業に送り込みたいという。ソフトウエアテスターやパソコンの高度操作を必要とするＩＴ系業務、経理などの事務作業で能力を発揮できるとみている。



　そのためには、優秀な人材を確保するとともに、発達障害者の雇用に理解のある企業を見つけ出したり、啓発活動に取り組んだりして就職先を確保する必要がある。企業にとって障害者雇用は法的に義務づけられているが、身体障害者の雇用がメーンとなっており、発達障害者まで目が向いていないのが実情だ。



　一方で、発達障害者の就職先確保に向けて人材紹介だけでなく、Ｋａｉｅｎ自らがＩＴ企業として直接雇用することも視野に入れている。２年後をめどに５?１０人規模でビジネス展開する考えだ。将来的には人材紹介と直接雇用によるＩＴ関連事業を２本柱にして経営の安定を図っていく。



　発達障害者の多くは高校や大学、大学院を出て、普通に就職しながら、２０?３０代で自ら発達障害であることに気づき診断を受けている。知的に高いレベルの人も多いが、他人とコミュニケーションをとったり、普通に社会生活を送ったりすることが難しい場合がある。発達障害について世間の理解が乏しく、受け入れ企業が少ないのが現状だ。



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