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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101111-00000000-fsi-bus_all" target="_blank">明治安田、新興国に重点（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　明治安田生命保険が新興国での生保事業や投資の拡大に乗り出す。インドネシアの中堅生保に国内生保で初めて出資したほか、提携先を通じてポーランドやトルコへの展開も検討している。投資でも新興国株式の比重を増やす方針だ。成長著しい新興国市場の開拓を図り、縮小する国内市場の収益を補う狙いがある。



　インドネシアの出資先は、ジャカルタに本社を置く同国第１０位の生保会社アブリスト。１０００億ルピア（約１０億円）を出資し、５％の株主となった。今年度中に役員１人を派遣。現地に進出する日系企業約６００社を中心に、団体保険を伸ばす。



　アブリストには２００９年１０月まで、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）が６０％出資していたが、ＡＩＧが経営悪化で出資を引き揚げていた。



　明治安田としては、ＡＩＧ時代に蓄積されたインドネシアでの保険販売手法や、タカフルと呼ばれるイスラム保険のノウハウを吸収する狙いもある。



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　■市場成熟前の参入不可欠



　スイス再保険によると、インドネシアの生命保険市場の成長率は１９９９年から２００９年の平均で２２％。ただ、国内総生産（ＧＤＰ）に占める生命保険料の割合は０．９％に過ぎず、インド（４．６％）やタイ（２．４％）と比べても拡大の余地が大きい。



　一方、明治安田は今月初めにドイツ保険大手タランクスとの提携を発表し、欧州新興国のポーランドやトルコで共同企業体（ＪＶ）や企業買収を検討する方針を明らかにしている。



　運用面でも新興国シフトは鮮明だ。１０月末に発表した１０年度下期の運用計画では、新興国の株式保有を現在の約１５０億円から約２５０億円へ数年後に拡大する方針を盛り込んでいる。



　将来の成長性が見込まれる新興国市場だが、市場規模はまだ小さく、収益が計算できる状況にはないという。



　しかし、市場の成熟後では販売チャンネルを構築したり知名度を上げるのに費用がかかるため、成熟前の段階での参入が欠かせない。



　日系企業の現地展開に合わせて既に進出済みの損保と比べると、生保の海外進出のペースはこれまで緩やかだった。ただ、国内市場が縮小傾向に陥るとともに外資の攻勢も受け、状況は一変。日本生命保険や第一生命保険、住友生命保険も中国やインド、タイなどの企業への出資や合弁会社設立を進めている。（天野高志）



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