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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000006-fsi-bus_all" target="_blank">富士通　「クラウド」新機軸　「プライベート型」攻勢（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　ネットワークを通じてソフトウエアを利用する「クラウドコンピューティング」の一種である「プライベートクラウド」の注目度が高まっている。企業が各部門にあるサーバーなどを統合して社内ネットワーク上で使用するもので、社内のＩＴ（情報技術）資源を利用できるほか、情報のセキュリティー度も高められるなどで企業の利用が増えている。これに伴い、富士通がプライベートクラウドのシステム構築から管理まで一括して対応できるソフトを発売するなど、各社によるサービス競争が激化している。



　プライベートクラウドは、社内のＩＴシステムをクラウド化して利用する手法。米グーグルや米セールスフォース・ドットコムなどクラウド事業者のサーバーにデータを置いてサービスを利用する「パブリッククラウド」と比べ、データのやり取りが社内のＩＴシステム上で完結するため、セキュリティーを重視する企業が利用するケースが増えている。



　市場拡大を見越してＩＴ各社によるサービス競争も始まった。富士通は、プライベートクラウドに必要な企業内にある複数のサーバーや記録装置、ネットワーク装置などのＩＴ機器を集約して管理する機能を搭載したソフトを８月末に発売した。同社のプラットフォームビジネス推進本部の森下健作本部長代理は「サーバーなどのＩＴシステムを削減するためにプライベートクラウドの導入機運が高まっている。効率的な管理体制を提供してニーズを取り込む」と強調する。



　ＮＥＣは、サーバー、ストレージ（データ記録装置）などの機器に加え、これらを管理するソフトをセットにした製品を今年１月に発売。プライベートクラウドの利用に必要なＩＴシステムの構築には従来５日程度が必要だったが、同製品を利用すれば最短１時間に短縮することが可能で、中堅・中小企業で導入事例が出ているという。



　伊藤忠テクノソリューションズ（ＣＴＣ）も、プライベートクラウドに必要なサーバーやソフトなどをセットにしたサービス内容を８月に強化。トラブル発生時のバックアップシステムなどを付け加えた。ＩＴ調査会社のＩＤＣジャパンによると、２００９年の国内のプライベートクラウド市場は９８４億円だが、１４年には３７５９億円と約３．８倍に拡大すると予測しており、各社によるサービス拡充が続きそうだ。（三塚聖平）




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