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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110308-00000013-cbn-soci" target="_blank">ワクチン専門家会議、明確な因果関係認めず－同時接種後の死亡5例を検証（医療介護ＣＢニュース）


　インフルエンザ菌b型(ヒブ=Hib)ワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどの同時接種後の死亡が5例、相次いで報告された問題で、ワクチン接種と死亡との因果関係を検証する厚生労働省の専門家会議は3月8日、「現時点ではいずれも明確な因果関係は認められない」との意見をまとめた。ただ、個々の症例についての詳細な情報や、同時接種の安全性に関するデータの必要性を指摘する意見が相次いだため、両ワクチンの接種再開の可否はさらにデータを集めた上で判断することになった。



　また、5例のうち3例に先天的な心疾患があったことを踏まえ、先天的な心疾患などがある人に接種する場合には、十分な注意が必要との認識で一致した。



　会議ではまず、2日以降に報告されたワクチン接種後の死亡5例について厚労省の担当者が説明。それによると、死亡日は接種翌日が3例、2日後が1例、3日後が1例。専門家の事前評価で、明確な因果関係が認められた例はなかった。

　これを受け、国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長は「それぞれの例を医学的な目で見ると、ワクチンの直接的な影響はないだろう」との見解を示した上で、「(ワクチンの)メリットとデメリットのバランスを考えながら、最終決定する必要がある」と述べた。



　一方、自治医科大小児科学教室の桃井真里子教授は、「てんかんの程度も十分には記載されていないし、在宅酸素療法中だった人の日々の状態も書いていない。これでは小児科専門医として、責任を持って何かを言うことはできない」と述べ、個々の症例についての情報が足りないと指摘した。また、日本医師会の保坂シゲリ常任理事は、発売(ヒブワクチンが2008年12月、小児用肺炎球菌ワクチンが10年2月)から1月までの接種者数と、2月以降の接種者数のデータを示すよう求めた。



　ワクチンの同時接種については、同センターの多屋馨子第三室長が、感染研などの研究では「同時接種をしたからといって、(単独接種に比べて)副反応(の頻度)が増えることはなかった」と説明。他の専門家からは、さらに詳細なエビデンスが必要との声が上がった。



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