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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100702-00000011-fsi-bus_all" target="_blank">国内ＩＴサービス市場、２年連続減少　クラウド伸長、続く投資抑制（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　ＩＴ（情報技術）調査会社のＩＤＣジャパンがまとめた２０１０年の国内ＩＴサービス市場規模予測は、前年比１．３％減の４兆９５６３億円となった。０９年に続いて２年連続の減少になる。０８年秋以降の世界同時不況によるＩＴ投資の抑制が続いていることに加え、ネットワーク経由でソフトウエアを利用する「クラウドコンピューティング」の伸長でサービス金額も減少することが要因とみられる。国内のＩＴ関連会社にとってとっては、厳しい状況が続くことになりそうだ。



　ＩＤＣによると、０９年の国内ＩＴサービス市場での投資額は、前年比３．９％減の５兆２１２億円。ＩＴサービスへの投資額は０１年のＩＴバブル崩壊後も右肩上がりで成長を続けてきており、マイナスに転じるのは２０００年代に入って初めてという。ＩＤＣでは「新規開発投資の凍結や延期が相次いだことに加え、サービス価格の低下や案件の小型化が進んでいる」と分析している。



　１０年については、とりわけ上期（１?６月）まで世界同時不況の影響が色濃く残ることが響き、２年連続のマイナスを余儀なくされる見通しだ。



　先行きについては、１１年に．８％増の５兆４６０億円と織り込みからの回復基調に転じるとみている。



　ただ、１０年後半からもＩＴ投資の回復スピードは緩やかで、世界同時不況前の０８年の水準（５兆２２５１億円）に戻るのは１３年以降になるという。社内にサーバーなど高価格な設備を必要としないないクラウドサービスの利用が増えている。ユーザーは高額なＩＴ投資をしなくても、高品質なサービスを受けられる環境が整いつつあり、こうした流れが大きな成長のネックになる。



　ＩＤＣは「クラウドなどをきっかけにＩＴ投資をめぐる状況が変わる。成長を実現するため、ＩＴサービス会社は新たな付加価値を生み出す事業を開発する努力が求められる」と指摘。ＩＴ投資の選択肢が広がるなかで、他社との差異化をいかに図るかが、成長の鍵を握ることになりそうだ。（三塚聖平）



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