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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100811-00000023-fsi-bus_all" target="_blank">お盆休みも返上　半導体メーカー、製造工場フル稼働（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　半導体メーカーが今夏、お盆休み返上で多くの国内工場を稼働させる。デジタル家電の販売好調を受け、ほぼフル稼働状態の工場もあるようだ。秋以降の商戦をにらみ、各社は供給の準備を着々と進めている。



　東芝は、携帯音楽プレーヤーなどに使われる半導体「フラッシュメモリー」を生産する四日市工場（三重県四日市市）を１２?１６日の間、連日稼働させる。スマートフォン（高機能携帯電話）向けなどの需要が堅調で、稼働率は「９０?１００％」（広報室）とほぼフル稼働状態だ。



　同工場は金融危機後の０９年１?３月期には稼働率を７０％程度まで落としたが、今年は正月や５月の大型連休も稼働しており、休日返上で生産に追われている。



　デジタル家電向けのシステムＬＳＩ（大規模集積回路）を製造する大分工場（大分市）もラインを動かし続ける予定で、半導体市場の回復を印象づけている。



　ルネサスエレクトロニクスも、滋賀工場（大津市）など国内１０拠点のラインを休みなしで稼働させる。新興国を中心とした需要拡大で、今年４月から全工場平均の稼働率が９割を超える水準で推移。９月以降をにらみ「自動車やデジタル家電向けを中心に、強い需要が継続している」（ルネサスエレ）ためだ。



　ソニーは、デジタルカメラやビデオカメラ向けの半導体を製造する長崎や熊本など九州の４工場でフル稼働させる。同社は７月末に今年度の半導体関連の設備投資を、期初計画の３５０億円から４５０億円に増額。需要好調を受け、生産能力拡大にも乗り出す方針だ。



　パソコンや携帯電話向けの半導体メモリーを手がけるエルピーダメモリも、主力の広島工場（広島県東広島市）のラインを動かし続ける。例年通りの対応だが、「市場は活況」（広報担当者）と手応えを語る。



　世界半導体市場統計（ＷＳＴＳ）によると、１０年の世界半導体市場の予測（金額ベース）は、前年比２８．６％増の２９１０億ドル（約２５兆円）。過去最高を３年ぶりに更新する見通しだ。（会田聡）



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