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【2025/08/11 19:12 】 |
◆注目 「BPリグ最後の日―爆発前12時間の ドキュメント(ウォール・ストリート・ジャーナル) 」のニュース!
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Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100830-00000001-wsj-int" target="_blank">BPリグ最後の日―爆発前12時間のドキュメント(ウォール・ストリート・ジャーナル)


 4月20日午前10時43分、英石油大手BPの若いエンジニアは、石油掘削リグ「ディープウォーター・ホライズン」の仲間に1通のメールを送信した。このメールには、主要な安全テストに関する変更が記されており、リグ上での混乱と議論を引き起すことになった。



 その約12時間後、リグは炎に包まれ、溶解した鉄の塊となった。11人の作業員が死亡した。



 史上最悪の原油流出が始まった。



 「ディープウォーター・ホライズン」の爆発に関して、これまで議会や専門家が調査を進めてきたが、まだ大きな謎が残っている。「現場関係者は、なぜ事故に至るまでの警告の兆しに気づかず、最悪の事態を食い止めることができなかったのか」ということだ。



 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、BPの内部文書や沿岸警備隊と内務省の合同小委員会での証言について調べるとともに、多くの事故目撃者にインタビューを行った。そこで浮かび上がってきたのは、「ディープウォーター・ホライズン」最後の日の衝撃的な状況だ。混乱と意見の不一致にまみれた一日だ。



 リグの多くの作業員は、4月20日の朝まで、油井の安全性を左右する圧力テストの変更について知らされていなかった。BPは、極めて大量の「マッド」と呼ばれる掘削流体を除去し、その後、テストを実施することを望んだ。これは異例で、現場関係者を困惑させるものだった。



 石油掘削には最新技術が駆使されている。しかし、実際には、人間の判断と勘に頼ることがよくある。「油井に耳を傾けなければならない」と彼らは言う。4月20日、リグ上のごく少数の人々が完成間近の油井に耳を傾けた。しかし、彼らは油井が発したサインを理解しなかった。



 その日は、責任者クラスの関係者が現場を離れていた。BPのベテランのリグ担当マネージャーはトレーニングで陸上におり、電話の電源を切っていた。リグを保有するトランスオーシャン社のマネージャー2人は、「ディープウォーター・ホライズン」乗組員の安全記録を表彰するため訪れていた幹部の対応に追われていた。



 もっとも、4月20日の何週間も前から、問題に悩まされていた。捜査当局が公表したメール記録によれば、冒頭のメールを送信した若いエンジニア、ブライアン・モレル氏は「悪夢の油井」とBPの同僚にこぼしていた。



 作業員が掘削用具を油井内で失う、爆発性の天然ガスの浸出、工期の遅れ、予算オーバーなど、あらゆる問題があった。



 しかし、モレル氏によると、作業員らは、この11日前には掘削を終え、油井の内側を鉄とセメントで補強していた。この作業はほぼ終了し、作業員らは次の仕事の「心配」をしていた。



 作業員らが次の仕事に移る前に、最後の手順が残っていた。セメントと鉄がしっかり固定され、ガスの侵入による火事や爆発の恐れがないことを確認する油井テストの実施だ。



 これをクリアすると、フットボールのフィールドほどの長さの巨大なセメント栓が油井に挿入される。その後、BPが原油と天然ガスを注ぐ準備ができるまで、油井はこの状態で放置される。



 この手順は「ネガティブ・テスト」と呼ばれるが、その重要性にもかかわらず、実施と結果判断の方法は、基的に現場の作業員に任せられている。リグによっては、異なる手続きが取られることもある。



 通常、リグ作業員は、暴噴防止装置(BOP)下に300フィートほどある「マッド(泥)」を除去し、海と置き換える。泥は、油井に入り込もうとするガスを押し下げる。このため、大抵の場合、大量の泥を取り除く前に、油井が密閉され、ガスの流入がないかどうか確認する十分なテストを行う。



 しかし、モレル氏と同僚のマーク・ヘイフル氏を含む、ヒューストンのBPのエンジニアは、通常よりもかなり深い位置にセメント栓を設置し、普段の10倍の泥を除去してから、テストを実施することに決めた。これは異例なことだが、BPは、カギとなる密閉が損なわれないよう手順を変更した、としている。



 BP幹部のロナルド・セパルヴァード氏は当日、携帯電話の電源をオフにして陸に上がっていた。同氏は7月の内務省・沿岸警備隊合同小委員会の証言で、大量の泥を取り除いた後に「ネガティブ・テスト」を行ったことがあるか、との質問に、「ない」と答えている。



 BPは4月16日、大深度でのセメント栓の使用許可を当局に申請し、わずか20分で許可を得た。しかし、トランスオーシャンの作業員とリグ上の請負業者は、20日朝まで変更について知らされていなかったことを後に明らかにしている。



 当日昼番に入っていたBPマネジャー、ロバート・カルツァ氏は、大量の泥を除去する決定に困惑した。彼は後に、BPの内部調査官に、「(決定の)理由はわからない。おそらく、時間を節約するためだろう」と話している。



 トランスオーシャンの54歳のベテラン、ジミー・ウェイン・ハレル氏も、この決定は普通ではないと感じた。ハレル氏は、企業人生のほぼすべてをトランスオーシャンで過ごし、このリグに勤務する同社の人員79人の最年長でもある。



 午前11時、リグのシネマルームでミーティングが行われ、カルツァ氏がBPの計画を伝えた。ハレル氏は抗議した。



 目撃者の証言によると、ハレル氏とカルツァ氏はネガティブ・テストをめぐって言い争いになったが、ハレル氏は「しぶしぶ応じた」という。



 このミーティングからまもなくして、BP、トランスオーシャン両社の幹部一団を乗せた1機のヘリコプターがリグに到着した。



 ハレル氏は、この日の大半を幹部らの案内や自分のオフィスで費やした、と述べている。



 午後5時までに、トランスオーシャンの作業員は、BPが予定した作業時間に従って、大半の泥を除去し、プレッシャー・テストを開始した。



 テストは上手くいかなかった。圧力が予想以上に上昇したが、誰も理由がわからなかった。リグの管制室である「ドリリング・シャック」にいた作業員は、数値の解釈に苦しんだ。そこに、ハレル氏が訪問中のVIPと入ってきた。



 ハレル氏は、「VIPツアー」を続けながらも後に残ったが、問題は深刻だとは思わなかった。彼は、別の作業員にBOP上部のバルブを締めるよう命じた。BOPは、大惨事の際に油井を閉じ、上部の泥が落ちてくるのを防ぐ。



 これで問題解決と思われた。ハレル氏は、テスト結果に満足して、訪問客の応対に戻った、と証言している。



 リグ上で最も経験豊富なリーダーであるハレル氏が、掘削フロアに足を踏み入れたことを示す記録は、これが最後となった。



 ハレル氏の部下、ランディ・エーゼル氏は、さらに数分間、「ドリリング・シャック」に残ったものの、まもなくお偉方に戻るためにその場を離れた。



 ハレル氏が去った後も、議論は続いた。昼番の掘削現場監督、ワイマン・ウィーラー氏は、万事OKとの確信が持てないでいた。



 トランスオーシャンの作業員、クリストファー・プレザント氏は、「ウィーラー氏は、何かがおかしいと確信していた」と証言の中で振り返っている。



 しかし、ウィーラー氏の当日のシフトは午後6時で終了した。プレザント氏によると、彼の後を引き継ぐジェイソン・アンダーソン氏が出勤し、テストについて見解を述べたという。



 35歳のアンダーソン氏は、2001年に「ディープウォーター・ホライズン」が造船所を出て以来、ずっとここで働いてきた。



 アンダーソン氏は、高校時代アメフトのラインバッカー(LB)として活躍した頑丈な体格で、仲間の信頼も厚かった。同氏は、圧力の数値は異常ではない、と仲間に伝え、安心させた。



 BPマネジャーのカルツァ氏は、同じくBPの経験豊富なマネージャーで、ドナルド・ヴィドライン氏と相談することにした。ヴィドライン氏は、6時にカルツァ氏の応援に行く予定だった。



 ヴィドライン氏がカルツァ氏に質問する形で、2人は1時間、話し合った。ヴィドライン氏は満足しなかった。BPの内部調査によると、同氏は、「もう1回テストをしたかった」と述べている。



 作業員は再度テストを行った。しかし、今回の結果はさらに混乱するものだった。油井から引かれている小さい方の管には圧力が観測されず、油井が安定していることを示していた。しかし、主要管の計測器は圧力を示していた。



 2つの管はつながっており、同じ圧力を示すはずだった。油井の中で何が起きているのか、不明だった。事件後、調査を進めてきたエンジニア達によると、小さい方の管が詰まり、圧力の数値が正常に示されなかったことが、ひとつの可能性として考えられるという。



 そして、午後7時50分。プレザント氏によると、ヴィドライン氏は決定を下した。ヴィドライン氏はカルツァ氏に、ヒューストンのBPのエンジニアに電話をかけ、テスト結果に満足していると伝えるよう指示した。



 次の2時間で、油井が制御されていないことを示す別の兆候があった。例えば、事故後の調査で再検討したデータによると、油井を出る流体が入る流体を上回っていた。



 しかし、油井を監視していたトランスオーシャン作業員の誰一人として、これらの兆候に気づかなかった。連邦小委員会の調査官は、トランスオーシャンの作業員は、ほかの作業を同時に行っていたため、モニターを見ることができなかったのではないか、としている。



 午後9時頃、幹部のミーティングが終了した。最近、BPのメキシコ湾岸掘削担当のバイスプレジデントに任命されたパトリック・オブライアン氏(49)を含む数人が橋梁部分に上がって行った。



 リグの責任者であるハレル氏は、幹部らに、悪天候の際「ディープウォーター・ホライズン」を所定の位置にとどめておく練習が可能なビデオゲーム、つまり模擬訓練装置(シミュレーター)を見せていた。



 実は、オブライアン氏は数十年前、ルイジアナ州立大学で「油井へのガス流出の測定」について博士号を取っている。誰にも気づかれることなく、ガスが漏れ続ける中、オブライアン氏は橋梁部分にいた。ハレル氏と一緒にシミュレーターの回りを囲んでいたのだ。



 リグの副責任者、トランスオーシャンのエーゼル氏は、電話が鳴った時、横になって電気を消してテレビを見ていた。時計を見ると、9時50分だった。



 エーゼル氏によると、電話の向こうで、掘削アシスタントのスティーブ・カーティス氏が言った。「大変です。ランディ、助けてください」。エーゼル氏は起き上がり、サイレンが鳴り響く中、を着てヘルメットを取りに行こうとした――ヘルメットに手が届く前に、2回の大爆発のうち、最初の爆発がリグを引き裂いた。



 数分後、アンダーソン氏とカーティス氏は死んだ。ウィーラー氏は重症を負った。BOPは油井を遮断できなかった。そして、4月20日に重要な決断を下した大半の人々は避難し、事なきを得た。



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