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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000016-fsi-bus_all" target="_blank">郊外・地方百貨店の淘汰止まらず　セブン＆アイ、そごう八王子店閉鎖（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　セブン＆アイ・ホールディングスは２３日、傘下のそごう・西武が運営する百貨店そごう八王子店（東京都八王子市）を来年年１月３１日に閉鎖すると発表した。地方の百貨店はインターネット通販や郊外のショッピングセンターに押され、売り上げの確保が難しい状況だ。今年はすでにＪ．フロントリテイリングが博多大丸長崎店の７月末の閉店を決定。百貨店各社はまだ地方に不採算店舗を多く抱えており、今後も閉店の動きが加速する可能性がありそうだ。



　１９８３年にオープンしたそごう八王子店は駅に隣接した立地で人気を集めたが、都心部などの専門店や百貨店との競争激化で売り上げの不振が続いていた。ピーク時に５００億円近くあった売り上げは１１年２月期には半分以下の２２２億円になる見込み。４期連続の営業赤字は避けられず、セブン＆アイは「回復の見込みがない」と判断した。



　２０１０年の全国百貨店の既存店売上高は１４年連続のマイナスと、長期低迷から抜けきれずにいる。特に０８年秋のリーマン・ショック以降の景気低迷は百貨店を直撃。各社は売り上げが上がらなくても利益が確保できる体質への転換を目指し、不採算店舗の閉鎖が加速している。　地方の店舗は比較的売り場面積が都心店に比べ小さく、都心のように魅力ある店舗展開が難しいのが実情だ。特にインターネット通販の台頭で、地方にいながらファッション性の高い商品などが手に入る環境になり、地方で売り上げを確保しにくくなっている。



　各社とも店舗内にテナントを増やすなどして生き残りに躍起だが、百貨店関係者は「売り上げ１００億円規模では営業利益は上げられない。こうした店舗は多いが、地方の雇用を考えて不採算店の閉店に踏み切れずにいる」と分析している。



　ここ数年の構造改革で、大手百貨店の財務体質は改善傾向にある。「店舗閉鎖による特別損失を出しやすくなってきた」（アナリスト）との指摘もあり、大手の追随もありうるとの見方も出ている。（石垣良幸）



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