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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100901-00000024-fsi-bus_all" target="_blank">真夏の牛丼バトルに「１杯２５０円」効果　すき家・松屋、売上高伸び最大（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　牛丼チェーン大手２社が１日発表した８月の既存店売上高（速報）は、業界最大手「すき家」を展開するゼンショーが前年同月比３２．３％増、業界３位「松屋」の松屋フーズが同８％増と好調だった。ゼンショーは７カ月連続、松屋フーズは５カ月連続で前年実績を上回り、両社とも昨年１月以降の既存店売上高としては最大の伸び率となった。



　両社の好調の要因は、７月下旬から８月上旬にかけ、期間限定で主力の牛丼並盛を業界最安値の「１杯２５０円」で販売したキャンペーン。来店客数が大きく伸び、売り上げの大幅な増加につながった。牛丼並盛１杯２７０円で、老舗の「吉野家」が参戦した三つどもえの「真夏の牛丼戦争」でも、両社は堅調な売り上げを維持した。



　「すき家」は、既存店売上高が今年２月から７カ月連続でプラス。しかも２けた（１０％）以上の伸びが６カ月続いており、好調ぶりが目立つ。



　特に８月は競合他社より長い期間、牛丼並盛を２５０円で“激安”販売した。その影響で既存店の客単価は同１３．８％減と、７月に比べて４ポイント低下した。しかし来店客数が同５３．５％増と大幅に伸びた効果で、客単価の落ち込みを打ち消した。



　８月が絶好調だった要因について、ゼンショーは「２５０円の牛丼販売に加え、テレビＣＭやマスコミ報道による宣伝効果が出た」と分析している。



　また「松屋」も７月２９日から８月５日までの期間限定で「牛めし（並）」を２５０円で販売したことが「業績好調の最大要因」（松屋フーズ）とみている。８月の既存店客数は前年同月比１５．９％増と伸びた。これに加え、８月に投入した豚バラ肉を使用する定食メニュー２品目（各５８０円）が好評で、客単価も同６．８％減と７月（同８．７％減）に比べ１．９ポイント改善した。



　松屋は９月も６?１６日の期間限定で、再度「牛めし（並）」の２５０円販売を行い、さらなる収益増につなげる方針。



　一方、「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスは、値下げ競争に距離を置いていた戦略を軌道修正し、牛丼並盛を１杯２７０円で販売したが、既存店売上高の前年割れが続いており、これまでのところ元気がない。



　巻き返しに向け、同社は２日に牛丼関連の新商品戦略の発表を予定しており、老舗の本格的な反攻となるのか、業界が注目している。（西川博明）



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