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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000012-fsi-bus_all" target="_blank">海外も苦戦　国内ゼネコン、技術伝承に影（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　ダムの国内建設需要が伸び悩む一方、海外の受注でも国内ゼネコンの苦戦が続いている。商習慣の違いや、地元の業者との価格競争激化で、採算を確保できる案件の獲得が難しく、受注に及び腰となっているためだ。



　世界ダム会議がまとめた２０００年の国別のダム数は、１０年以上前の時点で、すでに中国が日本の１０倍弱の２万２０００件、インドでは２倍の約４３００件に達している。その後の経済成長でさらに急増したのは確実だ。



　しかし、国内のゼネコンは、大成建設の海外案件が、現在建設中の台湾の案件を含めて、わずか８件にすぎず、大林組も、海外は、米国やインドネシアなどで獲得した５件しかない。



　国内で受注が減り、海外も伸び悩む中で、今後の課題として浮上しているのが、ダム事業にかかわる人材の育成問題だ。



　大成建設には１００人の技術者がいるが「仕事が激減する中、ダムの技術者を継続的に育てるのが難しくなることも予想される」（楠見正之ダム技術室長）と懸念する。



　鹿島の大内斉・湯西川ダム所長も「工事現場がなければ、折角、積み上げてきた技術の進化がとまる可能性がある」と危惧する。世界でも屈指の技術力を持つとされる日本のゼネコンのダム技術を、今後、どう維持発展させていくのか。各社には技術伝承に向けた“道筋”が問われている。



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