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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100901-00000022-fsi-bus_all" target="_blank">原燃、六ケ所村の再処理工場「１０月完成」から大幅延期（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　日本原燃は１日、青森県六ケ所村で建設している使用済み核燃料再処理工場の完成時期を、予定していた１０月末から大幅に延期することで最終調整に入った。再処理工場は、原子力発電所で使用した燃料を再利用できるように精製する施設だ。原子力政策の柱である「核燃料サイクル」の鍵だが、一部工程の試験運転でトラブルが相次ぎ、計画修正を余儀なくされた。数カ月から年単位で完成が遅れる可能性がある。



　９月中にも修正した試験運転のスケジュールを決定する方向で、細部を詰めている。



　同工場は２００６年３月から、実際に使用済み燃料を使い、安全性確認の最終段階になる試験運転を行っている。だが、工程上発生する高レベル放射性廃棄物をガラスで固める炉で、温度調整がうまくいかなかったり、炉内の耐火レンガが一部はがれ落ちたりするトラブルが発生。炉の試験運転は、０８年１２月から中断し、当初スケジュールよりも約８カ月の遅れが生じている。



　原燃は今年６月、耐火レンガを回収して炉の安全性を確認した上で、試験方法を見直して７月に国に運転改善報告書を提出した。より正確な温度管理ができるように炉を改良する認可も、国に申請している。



　さらに、再開する試験では、これまで使用してきた炉とは別の系統の炉を使う計画で、完成時期が当初予定の１０月末から大幅に遅れるのが確実になった。



　試験データの解析なども含めると、「８カ月の遅れを取り戻すのは困難」（資源エネルギー庁）だ。今秋に試験を再開したとしても、工場の完成、本格稼働までには、最低でも数カ月以上は必要との見方が強い。



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