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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000011-fsi-bus_all" target="_blank">任天堂、ソフト戦略転換　「３ＤＳ」普及へ他社製充実（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　任天堂が３Ｄ（３次元）対応の携帯型ゲーム機「ニンテンドー３ＤＳ（スリーディーエス）」の発売を機に、ソフト戦略を転換した。２６日に３ＤＳと同時発売されたソフト８作品のうち、７作品は任天堂以外の外部メーカーのソフト。任天堂が新型ゲーム機を発売する際は、自社開発ソフトを複数投入して販売を牽引（けんいん）することが通例だが、３Ｄという未知のジャンルの開拓を進める上で、ソフト会社の力を最大限に活用する。



　２６日に３ＤＳ対応ソフトを発売したのは、コナミデジタルエンタテインメントやカプコン、仏系のユービーアイソフトなど国内外の大手７社。コナミデジタルの「ウイニングイレブン３Ｄサッカー」では、３Ｄ映像の特性を活用してフィールドの奥行きやロングパスの軌道を表現するなど、各社とも３ＤＳならではのゲーム作りに腐心した。



　一方、任天堂が自社開発したソフトは「ニンテンドッグス　プラス　キャッツ」のみ。２００４年に「ニンテンドーＤＳ」を発売した際には、任天堂のソフトが「スーパーマリオ６４ＤＳ」など５作品だったことをみても、３ＤＳでの自社開発ソフトの少なさは「異例の対応」（大手ソフト会社）といえる。



　任天堂の岩田聡社長は「本体の発売後も継続的にソフトがタイムリーに出せるようにした」と説明。ただ、ソフト会社からは「これまでと異なり、任天堂が外部メーカーのソフトを充実させようと意識的に動いている」（大手幹部）との指摘がある。３Ｄ対応ソフトを増やすことで普及を進める意図に加え、スマートフォン（高機能携帯電話）などがゲーム市場で存在感を増す中で、ソフト会社を味方に付けて対抗する狙いだ。



　一方、ソフト会社側も３ＤＳ向けソフト開発に積極的な姿勢を示す。カプコンが人気シリーズ「バイオハザード」の最新作の発売を計画するなど、各社とも主力作品の投入を計画する。



　とりわけ開発部門は、３Ｄ対応ゲームの可能性に魅力を感じている。コナミデジタルで「ウイニングイレブン３Ｄサッカー」の開発を担当した初見直哉プロデューサーは「３Ｄ映像を活用することで、これまでに不可能だった表現を実現できる。単に２Ｄのゲームを３Ｄにするのではなく、３Ｄならではの表現ができるかが今後の勝負になる」と強調する。３ＤＳの発売を機に、ソフト会社の開発力も問われることになりそうだ。（三塚聖平）



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