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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110222-00000005-wsj-int" target="_blank">パキスタンで拘束の米国人はＣＩＡ要員―米当局認める（ウォール・ストリート・ジャーナル）


　【ワシントン】米政府当局者は、2人の武装した男を殺したとしてパキスタンで拘束されている米国人のレイモンド・デービス容疑者（36）が中央情報局（ＣＩＡ）の契約要員だったことを明らかにした。



　



　これにより、同容疑者の釈放を目指す米当局の取り組みが難しくなり、両国の情報機関の関係の著しく悪化する可能性がある。パキスタンの情報当局者は同容疑者がＣＩＡと関係があることを知らされていなかったと述べ、関係が修復不可能なほど悪化するかもしれないと語った。



　　デービス容疑者は1月下旬から同国東部ラホールのパキスタン当局に拘束されている。米当局者によると、同容疑者は米国人職員の警護要員としてＣＩＡと契約を結んでいた。同容疑者が警護する米国人職員の中には、国際テロ組織アルカイダ関連の過激派やその仲間を対象とする秘密工作を指揮する情報当局者も含まれていた。



　　ＣＩＡはアフガニスタンとの国境沿いにあるパキスタンの部族地域で無人機攻撃を行っており、パキスタンの評判が非常に悪い。米当局者らはデービス容疑者とＣＩＡとのつながりが明らかになることで、拘束中の同容疑者の生命が危険にさらされる恐れがあると考えている。米当局者は同容疑者が警護要員で、ＣＩＡの情報活動や無人機攻撃に直接関与していないと強調、「それと違ったうわさは、全く間違いだ」と述べている。



　　デービス容疑者が拘束された理由について、米当局は、強盗しようとした2人をデービス容疑者が自己防衛のために射殺したためと発表している。



　　米当局者はこれより先、ウォール・ストリート・ジャーナルを含む複数の米国の報道機関に対し、拘束された同容疑者の安全が懸念されるため、同容疑者がＣＩＡの契約要員であるという情報を流さないよう要請していた。その後、パキスタンの３軍統合情報局（ＩＳＩ）の高官が同容疑者とＣＩＡとの関係について説明した発言が先週末に報道されたため、米当局は21日、詳細な情報の公開に合意した。

　



　オバマ米大統領は以前、デービス容疑者が「米国の外交官」だと述べていた。同大統領は先週、同容疑者には外交特権があるため、即時に釈放されるべきだと語っていた。しかしパキスタン政府は、2人殺害への国民の憤りを受け、同容疑者の釈放を拒否している。



　ＩＳＩが同容疑者とＣＩＡとの関係を明らかにする判断を下したわけで、それは事件に対する米国の行動にパキスタンが憤りを感じていることを表している。ＣＩＡのパネッタ長官は先週、ＩＳＩとＣＩＡの関係が「今までにないほど複雑になって」いると述べたが、この発言もＩＳＩを苛立たせていた。

　



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