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【2025/05/06 11:31 】 |
◆注目 「【日本版コラム】NZ地震で考えた事 件・事故被害者、実名報道の是非(ウォール・ストリ ート・ジャーナル)」のニュース!
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Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110308-00000011-wsj-int" target="_blank">【日版コラム】NZ地震で考えた事件・事故被害者、実名報道の是非(ウォール・ストリート・ジャーナル)


金井啓子・近畿大学准教授



 先月ニュージーランドで発生した大地震では、多くの日人が被災した。当コラム掲載時点でも、行方不明だった日人のうち死亡が確認されたのは1人で、27人の安否は不明のままだ。



 私が現在、近畿大学で教えている学生は英語のコミュニケーションを中心に勉強しており、彼らは海外に留学する機会が多い。私のゼミにもオーストラリアやアメリカの留学から戻った現3年生が4人、今月末に出発する現2年生が6人いる。今回被災した日人の多くが語学留学中だったせいか、ゼミ生から私に届くメールにも、自分のことのように受け止めてショックを受けたと書いたものが目立つ。



 さて、ある2年生の女子学生から送られてきたメールには「安否不明の方の名前をニュースで公表するのはわかりますが、写真や職業、日にいた時はこういう人だった、などをテレビで発表するのはどうしてなのかと思いました。もし私が被災したら、家族や友達に取材が行ったり顔が公表されるのはちょっと嫌な気がします」と書かれていた。



 確かに、家族がまだ日にいるというのに、地震発生直後から被災者に関する情報はどんどん報じられたし、家族がニュージーランドに渡っても取材は続いた。むろん、家族以外の取材も行われている。



 今までも事件や事故が起こるたびにこうした状況は繰り返され、メディアスクラムについては多くの議論がなされてきた。近畿大学がある大阪は阪神淡路大震災を体験した土地であるうえに、英語留学という要素が加わり、今回の大地震をきっかけに「もし自分だったら」と重ね合わせてとらえた学生が私の周辺に多かったようだ。



 その学生のメールに対して私は次のような返信を送った。



 「誰かに何かが起きたというニュースを伝える時、読者はその『誰か』がどんな人物であるのかを知りたがるものだからということになるでしょうか。そういう詳細な情報が伝えられることによって、その人が遭遇した事件や事故に対して、より深い関心を抱くことになるのだと思います。仮にこれが、被災者の名前のみ、または名前が仮名(Aさんなど)であったら、地震にここまで深い関心をみんなが寄せることは難しいでしょう。ただし、あなたが抱いている戸惑いや疑問が理解できないわけではなく、取材の中には行き過ぎになる場合も少なくありません。たとえば、犯罪者の家族を報道陣が執拗に追い掛け回すメディアスクラムの問題が起きています。バランスは当に大切だし、難しいものです」



 先日届いた彼女からの返信にはこの件はもう触れられていなかったが、私の答えで納得してくれたのだろうか。心もとない限りだ。



 私事になるが、昨年4月にタイでデモを取材していたロイターの親しい元同僚を失った。銃撃で殺害されたのだ。お通夜に参列した後、テレビや新聞、通信社の人たちに囲まれて私は取材を受けた。当初はそういった取材は避けるつもりだったが、私自身がこれまで似たような場面で取材をしてきたことを思えば、ここはきちんと取材を受けるべきだと考えたのだった。また、私が語ったごくわずかな言葉であっても、その元同僚が友人や家族からどんなに愛されていた人物であって、彼の死がどれだけ許せない理不尽なことなのか、世の中の人たちに伝えたいと願う個人的な強い気持ちもあった。



 事件や事故に巻き込まれた人やその家族を静かな環境に置くことが、悲しみや苦しみの克に役立つことは多くの人が否定しないだろう。ただ、仮にテレビや新聞などの大手メディアが、彼らには取材しない、または取材したとしてもごく表面的な内容にとどめると合意したとしよう。しかし、「被害者のことをもっと詳しく知りたい」という人間の性(さが)にこたえようとするメディアはほぼ間違いなく現れてしまうのだ。そして、彼らが情報を得るためには相当えげつない取材を行うことも簡単に想像できる。



 被害者の悲しみをえぐるような品のない取材合戦を見て悲しむ視聴者・読者がいる一方で、悲劇の主人公を取り巻く世界をもっとのぞきたいと願う人々も確実に存在する。学生に送った私のメールにも書いたように、バランスをとることは非常に難しい。だが、極端な方向に振れずに多くの人々の要望を満たそうとする努力はいつまでも続けなければならない。視聴率が取れるから、読者が喜ぶから…という理由だけで突っ走ることは許されない。反対側の立場にいる人々の声なき声にも耳を傾けなければならないのだ。



 メディアの世界に興味を持つ学生たちがメディアに疑問を抱くのは悪いことではないが、失望はしてほしくない。その学生たちが、仮にメディアの世界に希望を見いだせば、その世界に足を踏み入れようとする可能性もなくはないのだ。メディアの世界に身を置く先達(その世界からすでに少し離れた私自身も含め)は、そのための努力を惜しんではならないと思う。



*****************



金井啓子(かない・けいこ)



 Regis College(国)と東京女子大学を卒業。ロイター通信(現トムソンロイター)に18年間勤務し、ロンドン、東京、大阪で記者、翻訳者、エディターと して英語・日語記事を配信。2008年より近畿大学文芸学部准教授。英語やジャーナリズム関連の授業を担当。「ロイター発 世界は今日もヘンだっ た」(扶桑社)を特別監修。日テレビ「世界一受けたい授業」、関西テレビ「スーパーニュースアンカー」への出演、新聞でのコラム執筆の経験を持つ。



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【2011/03/13 06:53 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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