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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000013-cbn-soci" target="_blank">「腰部脊柱管狭窄」の国内患者数は推定240万人（医療介護ＣＢニュース）


　腰の神経や血管が骨や椎間板に圧迫され、腰痛や足のしびれ、痛みなどを引き起こす「腰部脊柱管狭窄」の国内患者数は推定で約240万人であることが、大日本住友製薬の調査で明らかになった。同調査は、全国の40歳以上の男女22万7631人を対象に実施して8万人から回答を得ており、同社の担当者によると、「腰部脊柱管狭窄」に関する調査としては過去最大規模で、国内の推定患者数が明らかになったのは初めてという。



　調査では、インターネットを通じて「腰部脊柱管狭窄」の診断サポートツール(患者自身が記入する問診票)を配信し、回答を得た。同ツールでは、10項目の質問ごとに点数が割り振られており、合計が一定点数以上の人を「腰部脊柱管狭窄」患者と判定した。



　推定患者数を年齢別に見ると、「70歳代以上」が168万人で最も多く、以下は「60歳代」50万人、「50歳代」13万人、「40歳代」9万人の順で、年齢層が高くなるほど多くなっている。

　男女別では、女性が153万人で、男性の88万人を大幅に上回っている。



　また、医療機関の受診経験がある患者は推定205万人だが、「腰部脊柱管狭窄」と診断された患者は推定65万人にとどまっている。



■「実際にはこれより多いと思う」



　調査を監修した福島県立医科大医学部整形外科学講座の紺野愼一教授は、9月10日に行われたメディアセミナーで、推定240万人という患者数について「意外に少ない。恐らく実際にはこれより多いと思っている」と述べた。

　紺野教授によると、高齢化に伴い、「腰部脊柱管狭窄」は増加傾向にある。1988年には174件だった「腰部脊柱管狭窄」の手術件数は、2003年には4.6倍に当たる793件にまで増加しているという。



　紺野教授は「腰部脊柱管狭窄の大規模な疫学調査は世界的にも十分に行われておらず、危険因子や病態が完全に分かっていないのが現状」と指摘し、調査結果は国際的にも非常に注目されるデータとした。



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