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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110128-00000011-cbn-soci" target="_blank">「病院と介護施設体系の再編は不可避」（医療介護ＣＢニュース）


　厚生労働省大臣官房審議官の唐澤剛氏は1月28日、地域医療福祉情報連携協議会発足記念シンポジウム「地域医療の全国的な連携に向けて」で講演した。唐澤氏は、各地域がそれぞれの特性を踏まえ、医療・福祉連携のためのビジョンとネットワーク構築を考えなければならないと指摘。また、私見と前置きした上で、「病院・介護施設体系の再編は不可避だと思う」と述べた。



　唐澤氏は、「病院は『点』としては存在し得ない。周りの医療機関との関係の中で、その役割が決まっていく」と指摘。各医療機関が連携し、機能分化していくのは必然とした上で、「ネットワーク型の医療システムを構築しなければ、日本の医療の将来は極めて厳しい」と述べた。



　また、今年度補正予算で2100億円が充てられた地域医療再生基金の拡充について、▽基本単位は三次医療圏▽各三次医療圏に一律に15億円(計780億円)を交付し、残りの1320億円は、それぞれが策定する地域医療再生計画に基づいて交付する-など概要を説明。さらに「地域医療と介護の連携を考える際、情報基盤連携は非常に重要」と述べ、地域医療の再生計画を考える上で、ネットワークの構築と充実は重要な要素になると指摘した。



■地域医療ネットワークの先進事例を紹介



　唐澤氏の講演に先立ち、同協議会会長で東京医科歯科大大学院教授の田中博氏が、「地域の医療や福祉における情報連携をよりよい形で実現するため、会員の意見や情報を交換する場を提供するのが会の目的」と設立の趣旨を説明。また、協議会が取り組む具体的な課題として、▽代表的慢性疾患の地域医療情報連携クリティカルパスモデルの検討と普及▽地域医療福祉連携コーディネーターの人材育成▽レセプト・義務的健診のナショナルデータベースの地域医療促進に向けた活用方法の探求-などを挙げた。会場では、「岩手県周産期医療情報ネットワークシステム“いーはとーぶ”」や「かがわ遠隔医療ネットワーク」など、全国各地で取り組まれている地域医療ネットワークのうち11の先進事例が紹介された。



　今後、同協議会では、地域ごとに会員の交流を促すため、各地に支部を設置する予定。また、地域医療情報連携クリティカルパスなどの具体的な課題について検討・研究するための分科会も設置する。



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