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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100906-00000014-cbn-soci" target="_blank">「現実に即した検証方法を」―臓器移植委員会（医療介護ＣＢニュース）


　厚生労働省の「厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会」(委員長=永井良三・東大大学院医学系研究科教授)は9月6日、改正臓器移植法が全面施行されて以降、初めての会合を開いた。会合では、改正法下で相次いで移植例が出ている一方で、脳死下での臓器提供が適正に行われたかどうかを検証する「脳死下での臓器提供事例に係る検証会議」(検証会議)が昨年3月から開かれておらず、委員からは「現実に即した検証が必要」など、会議の在り方や検証方法の見直しを求める声が上がった。



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　会合では、事務局側が改正法施行後の臓器提供事例について説明した。それによると、7月17日からこの日までに7例の提供があった。改正法では、本人の意思が不明でも家族の承諾があれば臓器提供が可能になったが、7例中6例が、本人の書面による意思表示がなく、家族の承諾で提供が行われた。

　臓器提供のための脳死判定事例はこれで通算94例(提供事例は93例)となり、改正法下での移植例が早いペースで進んでいる一方、検証会議が1年以上開かれていないため、法改正前に行われた56例目(2007年5月提供)以降の32例が検証されないまま、現在まで積み残しとなっている。



　これについて委員からは、「検証スピードを迅速にして、現実に即した検証が必要」「検討項目を絞り込むなど、検証のやり方を見直すべき」などの意見が相次いだほか、「法改正後の新たな問題や課題を早急に検証すべき」など、優先付けが必要だとする声も上がった。

　また、現段階では事例が出ていないが、法改正によって可能になった15歳未満の移植例が今後出ることも想定して、「小児の移植例や被虐待児への対応など、新たな視点からの検証も必要」などといった指摘も上がった。

　検証会議は8日に開かれ、今後の会議の進行や検証方法についても意見が交わされる見込み。　



■新たな心臓と肺のレシピエント選択基準了承



　会合では、心臓移植と肺移植について話し合う作業班で意見が取りまとめられた、新たなレシピエント基準が了承された。いずれも、15歳未満の小児の移植を想定して、年齢や身長が考慮されたルールに改められた。近く、局長通知として日本臓器移植ネットワークに通達される。



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