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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000013-cnn-int" target="_blank">「世界のサンゴ礁75％が危機的な状況」世界資源研究所（CNN.co.jp）


（CNN）　世界資源研究所は先週、世界のサンゴ礁の約75％が、環境破壊と地球温暖化の影響で危機的状況にあるとの研究報告を発表した。



「サンゴ礁の危機」と題されたこの報告によれば、魚の乱獲、沿岸部の土地開発、河川および海洋の汚染などの地域的な環境破壊によって、世界のサンゴ礁の60％が脅威にさらされているという。



また、地球温暖化により海水温が上昇した結果、広範囲でサンゴ礁の白化現象が起きており、その頻度が増加すれば、サンゴ礁が大量死滅する。こうした要因を加えれば、世界のサンゴ礁全体の3分の2が、絶滅の危機に瀕していることになるという。



サンゴ礁が最も被害を受けている地域は南アジアで、全体の95％が危機的状況にある。一方、オーストラリア沖合いに広がる世界最大のサンゴ礁地帯「グレートバリアリーフ」で被害を受けているのは14％と、被害の度合いが最も少ない地域となっている。



同報告によると、環境破壊により危機にさらされているサンゴ礁の数は、過去10年間で30％増加した。これは太平洋およびインド洋の沿岸地域での人口が激増したことが原因とみられる。



特に太平洋やカリブ海の多数の地域社会では、サンゴ礁が漁業や観光資源などとして重要な役割を果たしていることから、「サンゴ礁の絶滅は、こうした地域社会に、社会的・経済的に大きな打撃を与えることになる」と報告書は指摘している。



この報告を受けて、米国立海洋大気圏局当局者は「サンゴ礁を救済するための早急な取り組みが必要だ」と訴えている。



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